2023-05-24 国土技術政策総合研究所 国総研資料 第 1241 号
【概 要】
生産年齢人口の減少を背景として空港業務従事者の人材不足が懸念される中,空港除雪作業を支援するための自動化・省力化技術の開発・導入が求められている.国土交通省航空局は,航空イノベーションの一環として2020年に「空港除雪の省力化・自動化に向けた実証実験検討委員会」を立ち上げ,空港除雪分野での新技術導入に向けて,実証実験を官民連携して行うなど検討を進めている.
国総研ではこれを支援する研究として,自動化・省力化に向けて開発すべき除雪車及びその装置に必要な機能を検討するため,これまで熟練の業務従事者が行ってきた空港除雪車の走行・操作につい ての実態把握を進めている.本研究は,空港除雪作業中の除雪車の走行位置や運転操作についてデータを収集し,自動化または省力化につながる可能性のある定型的なパターンについて分析した結果を 示すものである.
【担当研究室】
空港研究部 空港計画研究室
【執 筆 者】
黒田優佳,鎌倉崇,乙幡和利
研究資料全文
全 文 6,597KB
目 次
1. はじめに
2. 空港除雪の自動化・省力化に向けた取組み状況と課題
2.1 既往の取組み
2.2 空港除雪の特徴と自動化・省力化に向けた課題
3. 空港除雪車の走行・操作の実態把握
3.1 現地調査による走行・操作データの収集
3.2 除雪事業者へのヒアリング
4. 収集データの分析
4.1 走行位置
4.2 走行速度
4.3 運転操作
4.4 ヒアリング結果
5. 考察
6. まとめ
謝辞
参考文献
付録
付録A 除雪車の運転操作