ODA(The Project for Strengthening Quality of Medical Education)
- 国名 ブータン
- 事業 技術協力
- 課題 保健医療
- 協力期間 2020年8月〜2025年8月
プロジェクト紹介
ブータンでは、ブータン王立医科大学(KGUMSB)が国内唯一の国立医科大学として、保健人材育成の中心的役割を担っており、主に、留学を通じて医師免許を取得した人材に対し、専門医を養成する医師卒後研修コースを提供するほか、現任研修や医師インターンシップも担当しています。また、看護師や公衆衛生分野については卒前・卒後教育を担っています。さらに、ブータンで初めての医学部(卒前医師養成コース)の開設を目指しています。しかし、医師等の育成を担う教員の指導能力不足、遠隔教育システム(e-learning)等の活用のための教育設備・機材の不足、教員の教授法やカリキュラム・教材開発の知見不足、研究の実施者になる教員の研究能力不足等が課題となっています。加えて、こうした大学の教育研究活動の質や学修成果の水準、組織運営や設備等を自主的・自律的に点検・評価し、改善に取り組む内部質保証の体制が十分に整備されていません。特に、職員の能力評価・開発の仕組み、大学としての内部質保証の方針や規則、責任体制等が明確ではなく、内部質保証体制の弱さが指摘されています。また、デジタル化の国家政策にもとづき、情報通信技術の活用による大学運営の効率化等も求められています。
この協力では、KGUMSBにおいて、教員の能力強化、革新的な教育手法の導入、大学の運営能力の強化を行うことにより、KGUMSBの医学教育の提供及び保健政策研究の能力の持続可能な形での強化を図り、ブータンにおける持続的な保健サービスの提供に資する保健人材が供給されるための医学教育の質の向上に寄与します。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)