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地震時地盤災害推計システム~スグダス(SGDAS)~

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第 22 回国土技術開発賞 入賞

応募者 名:国土交通省国土地理院
技術開発者:〔地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室〕 中埜 貴元・大野 裕幸

技術の概要

•国土地理院は「災害対策基本法」に基づく「指定行政機関」として、測量技術を駆使して災害対応等に資する情報を収集・提供
•SGDAS は大地震発生直後、震度以外の情報が何もない段階で、防災機関が初動体制を構築する数時間以内に必要となる災害発生予測情報を配信するシステムで、地震発生後概ね 15 分以内に斜面崩壊、地すべり、地盤の液状化の発生した可能性を自動的に推計・配信するもの
•SGDAS は以下のステップで稼働(図 -1)
(1)気象庁が作成・配信する推計震度分布を受信
(2)震度と地形等の地理的特性との関係から地盤災害が発生した可能性を推計
(3)配信レポート(PDF 形式)を作成
(4)防災関係機関等に電子メールにて自動配信
•2013 年に開発後、試験運用とその間に発生した地震を対象に推計結果の妥当性検証を重ね、有効性を確認し、2019 年 6 月から正式運用
•推計結果は国土交通省や防衛省、都道府県など 49 機関に配信中(2020 年 7 月現在)

図-1 地盤災害推計システム(SGDAS)の概要

技術の特徴

•地震発生からこれだけ短時間で地盤災害の推計情報が配信されるのはSGDASのみであり、政府の危機管理の初動対応の決定に非常に有用
•24 時間 365 日推計震度分布の受信をトリガーとして発災後迅速かつ安定的に推計結果を自動配信
•推計震度分布の震央付近の震度補正等を行うことで推計精度を向上
•斜面崩壊の発生可能性は国土技術政策総合研究所が構築した「六甲式」をベースとした手法、地すべりと液状化は独自の判定基準を基に推計(図 -2)
•配信先に推計結果を一目で分かりやすく伝え、的確かつ迅速な初動対応に寄与するため、2019 年 6 月の正式運用前までの配信レポートの内容・表現を改良(図 -3、4)

図 -2 斜面災害(斜面崩壊・地すべり)と液状化の発生可能性の推計方法

図-3 配信レポートの内容の改良

図-4 配信レポートにおける推計結果の表現の改良

技術開発の効果

•現地から被害情報が入るまで(特に夜間・山間部)の期間における災害概況の把握や初動の対応方針の決定(防災ヘリコプターの巡視航路計画立案、空中写真撮影のコース設計、TEC-FORCE の広域派遣における支援計画立案、人命救助等)の迅速化
•災害直後の政府の危機管理における初動体制構築に大きく貢献

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