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バングラデシュ:ミャンマーからの避難民キャンプで最大の給水施設が完成

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2019-08-01 JICA

完工式の様子

2019年7月31日、国際協力機構(JICA)が、バングラデシュ国内のミャンマーからの避難民キャンプ(クトゥパロン避難民キャンプ)で整備を支援してきた給水施設の完工式が行われました。同避難民キャンプ最大となるこの給水施設により、約3万人の避難民が安全な水を利用できることになります。

本整備は、無償資金協力で支援している「地下水調査及び深層帯水層水源開発計画」のもと、JICAが深さ約400メートルの深井戸の掘削をし、さらに国際移住機関(IOM)が給水施設等の整備を担いました。

給水施設に集まった子どもたち

総延長9,900メートルに及ぶ給水網に358口の給水口が整備されています。また、地下から水を汲み上げるための動力源にはソーラーパネルが使用され、環境に配慮した発電方法を用いた、これまでにない試みとなっています。

完工式後、メディアに囲まれるHelal UddinAhmed次官

完工式では、バングラデシュ政府代表として地方開発協同組合省のHelal UddinAhmed次官からJICAやIOMに対して、持続的な水供給を可能にしたことへの感謝の言葉があった他、給水施設を利用する避難民の方からも「大変うれしく、感謝している。給水施設を皆で大事に使うことをお約束する」という声があり、今回の支援が避難民キャンプ内の人々の衛生や健康の増進、生活の利便性の向上につながることが期待されています。また、伊藤駐バングラデシュ公使は「この給水施設を避難民の方の生活の質向上に役立ててほしい」と述べました。

JICAは上記無償資金協力事業の他、2014年から同国公衆衛生工学局(DPHE)に対して技術協力プロジェクト「公衆衛生工学局総合能力強化プロジェクト」を実施し、村落・地方都市での給水サービスの質の向上等にも取り組んでいます。これらプロジェクトを通して育成されたDPHEの人材や整備された機材が、今回の避難民キャンプにおける給水事業につながりました。この度完成した給水施設と水質の管理は、IOMとDPHEが共同で行うことになっています。

JICAは引き続きSDGs ゴール6「安全な水とトイレをみんなに」の達成に向けて、キャンプ内の避難民のみならず、バングラデシュにおける安全な水供給体制の構築に向け支援を継続していきます。

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