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JACIC ❛ i-Con ❜ チャレンジ戦略~ICT 活⽤による新現場⼒の構築~

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2019-05-01 ⽇本建設情報総合センター(JACIC)

国⼟交通省では、i-Construction(以下i-Conという)の本格的な推進とともに、クラウド技術を活⽤し、3 次元データの利活⽤のためのプラットフォームの整備を⽬指している。JACICでは、こうした動きを⽀援できるようにi-Conにおける環境整備の要となるクラウドの構築を中⼼に様々な情報活⽤⽅策の提案及び実現を ⽬指して、「JACICʻi-Conʼチャレンジ戦略」(以下チャレンジ戦略という)を策定、実施する。建設⽣産性⾰命の実現に向けて既成の概念や⽅法に囚われず、現場に最先端の技術を導⼊することに果敢に挑戦(チャレンジ)していく。
ところが中⼼となるクラウドの構築や全体のチャレンジ戦略を実現するには、新たな現場ニーズの把握とそれに適切に応えていく技術提案が必要であり、従来の枠組みでの発想や仕事の進め⽅では不⾜する部分がある。より柔軟かつ総合的な新たな取り組みをしなければならない。
このため、従来の業務体制に加えJACIC内にJACICʻi-Conʼチャレンジチームを設置し、テーマごとにプロジェクトチーム(PT)を配置するとともに、JACICクラウドの具体的な実現に向けて「JACICクラウド準備室」を設置する。JACICは、総⼒を挙げてチャレンジ戦略を実現して建設情報の活⽤による公共調達及び建設プロセスの効率化、⾼度化に取り組む。

新現場⼒の構築

現場※1 において、熟練技術者の⾼齢化や減少、若年労働者の減少による担い⼿不⾜などにより、現場⼒※2 が低下してきている。建設⽣産性⾰命の実現には、こうした現場の課題を克服し、現場⼒を回復するとともに、さらに向上する必要がある。
このため、近年⽬覚ましい発達を遂げた情報通信技術を活⽤する。これにより早い段階から⼲渉チェックやデジタルモックアップなどを活⽤してミスを減らし、関係者間における 3D モデル、仮想現実、⾼度化された計測データ等の共有や意思疎通の即時性を確保するとともに、AI技術等により分析能⼒を著しく⾼め、活⽤できるデータの蓄積を可能にして、低下してきた現場⼒を補完、回復し、さらに⾶躍的に向上させて現場作業のあり⽅ を⼤きく変化(パラダイムシフト)させる新現場⼒※3を構築する。新現場⼒は、現場において早期、円滑に、質量ともに向上したデータのもと、これまで未解決の課題を含め課題の解決を可能にすることから、働き⽅改⾰を進め、新たな現場経験により現場技術者の技術⼒の向上、⼈材育成につなげることができる。
JACICでは業務の柱である建設情報の提供という観点から、情報通信技術の活⽤により既存のみならず新たなサービスの提供を通じて新現場⼒を構築し、利⽤者のニーズに的確に応え、新たな時代を切り開いていくということを⽬標に以下の施策に取り組む。
※1 建設作業の現場のみならず測量、調査から維持管理までの現場
※2 現場における⼈、技術、システムが有する課題解決能⼒
※3 これまでの現場における⼈、技術、システムが有する能⼒が技術⾰新により向上し、
新たに構築された課題解決能⼒

1.JACICクラウドの構築

クラウド技術を導⼊し、3Dモデルやデータの共有化を可能にする。発注者や受注者など様々な関係者の参加及び様々なシステム、モデル、データベースの利⽤が可能となり、測量・調査、設計、施⼯、維持管理までの建設プロセスや発注、契約から電⼦納品、保管までの事務・契約等の公共調達プロセスにおいて⼀貫したサービスの提供を可能にする。

JACIC クラウドの機能
① 現場における3Dモデルやデータの共有化を可能にし、BIM/CIMの推進上
 必要なプラットフォームを構築する。

プラットフォームは、⽬的に応じて3つのタイプの構築を考えている。
(1)公共調達基盤(プラットフォームA)
発注、契約からオンライン電⼦納品までの公共調達の基盤を提供する。
(2)建設プロセス基盤(プラットフォームB)
河川、ダム、砂防、道路等事業や管理において、プロジェクト管理、維持管理、
災害時対応等各場⾯に応じた基盤を構築し、成果品や計測データ等の利活⽤を図る。

(3)社会情報基盤(プラットフォームC)
インフラデータや様々なデータが連携して、まちまるごとの地震や津波等
の被害シミュレーションを実施するなど社会資本整備に広く役⽴つ基盤(イ
ンフラデータプラットフォーム)を構築する。

② 事業管理者の電⼦納品・保管管理システムを活⽤して成果品の利活⽤に資する。
③ コリンズ・テクリスや建設副産物システム等においてワンストップ化や⼿順の減少
 など既存のJACICサービスの利便性の向上を図る。
④ 3Dモデルやデータの利活⽤に資する新しいサービスの提供を図る。

●JACICクラウドを適確に運営するためには、クラウドに関わる情報ガバナンスが重要である。クラウドへの参加、利⽤のルールを設定し、システムの情報管理を徹底してセキュリティの確保を図る。
●2019年度に試⾏する。
●2020年度に「JACICクラウドセンター(仮称)」を設置して、運⽤を順次開始する。

JACIC クラウド関連施策

JACICクラウドの機能を活かした幅広い利⽤⽅法の提案とBIM/CIM技術の習得・普及によるJACICクラウドの本格的な利⽤に資するように以下の施策を実施する。
また、今後さらなる利活⽤に向けて、新技術の導⼊などによるクラウドの改良や施策の充実を図る。

I. 社会基盤クラウド
① 3Dモデルを社会基盤に活⽤し、まちをまるごと再現するバーチャルシティや
⾒えない地下を再現する地下埋設物管理モデルなどの実装化を⾏い、JACI
Cクラウドの利便性を⾼める。さらに、これらと地震や津波等のシミュレーシ
ョンモデルを組み合わせた解析の実装化も検討し、実施する。

II. 発注者 BIM/CIM 研修
① BIM/CIMの本格的な推進を図るためには、発注者の正しい理解のもとに適
切な準備が必要である。

② 3Dモデルに関して、発注者は従来から使⽤することが少なかったため、発注者
として必要な基礎知識の習得と基本操作(⾒れる)の実践を⽬的とした研修を実
施する。

③ 研修は、役職、年齢に関わらず受講可能な研修形態を選択できるようにし、初⼼
者を対象に幅広くBIM/CIMの普及・展開を図る。

④ 研修で使⽤した教材は、⾃習にも役⽴つテキストや演習ソフトとして提供する。

⑤ 年2回の全国建設研修センターでの研修のみならず、地⽅整備局等の要請に応じて、
カスタマイズした研修の提供を広く地⽅で展開する。

2.現場まるごとi-con化

●現場におけるBIM/CIMの推進に関して、モデリングのみならずマネジメントの観点から広い範囲において建設⽣産性向上を考えることが必要である。

●広く⽣産や製造過程等において利⽤されている技術の応⽤や新たな計測技術、IoTやAI技術などの活⽤を図り、モデリング及びマネジメント双⽅の観点から、情報技術による現場の作業内容及びプロセスを改善する。

●会議や協議、説明会など様々な場⾯や事務⼿続きにおいても、タブレット端末等の情報技術の活⽤により可視化、即時性の確保やペーパーレス化の促進など仕事の仕⽅ を効率的、効果的に改善する。

●平常時のみならず災害の状況把握や災害復旧等に役⽴つVR等の情報技術を導⼊し、安全かつ効果的、効率的な業務遂⾏を⽬指す。

●これらを実現するため、現場のニーズを把握するとともに、技術情報の収集や知⾒の蓄積を図り、実⽤化可能な技術提案を⾏えるようにする。提案し、導⼊された技術については、効果を検証しつつ普及を図る。

i-Conの本格的な推進にあたって、3 次元データ等の利活⽤が円滑に⾏える環境整備が急務である。利活⽤のための環境整備には、ルール(⽅法)、プラットフォーム(場所)、スキル(⼈)の 3 つの要素がそろわなければならない。国⼟交通省の進める実施⽅ 針、ガイドライン、基準等と併せてクラウド技術を⽤いたプラットフォームの構築や普及、啓発活動を広く進めることが重要である。

JACICは「JACICクラウドの構築」と「現場まるごとi-Con化」を⼆本柱としたチャレンジ戦略を実施して、3 次元データ等の利活⽤の環境整備を進め、i-Conの推進を強⼒に⽀援する。さらに情報通信技術を活⽤した新現場⼒の構築により、簡易・単純な作業を減らし、現場技術者が本質の課題に取り組めて技術を磨ける環境を整えて、建設⽣産性向上のためのイノベーションにつなげていく。
⽇進⽉歩していく情報通信技術を取り込みながら、今後の展開としてサイバー空間の仮想実体とフィジカル空間の実物が双⼦の実体として捉えられるDigitalTwinの ⽅式を導⼊する。JACICクラウドは、DigitalTwinにおけるサイバー空間とフィジカル空間とを即時性を持ってつなぎ、災害時等の対応にも資する。早期にJACICクラウドの構築を図り、仕事の効率化や⾼度化のみならず現場において創造的な仕事を⽣み出せる環境を整える。
また、社会基盤情報標準化委員会の特別委員会において、「建設⽣産・管理システムのあり⽅」の検討が進められており、具体的なユースケースを踏まえた新現場⼒の提案が提 ⾔として2019年に公表される。
チャレンジ戦略は、2020年度までの3年間を⽬途に実施し、毎年度当初等に適宜⾒ 直しを⾏う。

2018年 5 ⽉ 1 ⽇策定
2018年10⽉15⽇改訂
2018年11⽉ 1⽇改訂
2019年 5⽉ 1⽇改訂

【お問い合わせ先】
〒107-8416
東京都港区⾚坂 7-10-20 アカサカセブンスアヴェニュービル
⼀般財団法⼈⽇本建設情報総合センター
経営企画部:⾼橋、
システムエンジニアリング部:⾼橋

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