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潮位偏差に対する再現確率統計量の空間分布推定のための極値統計解析手法

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2026-02-26 国土技術政策総合研究所

国土技術政策総合研究所は、高潮に伴う潮位偏差の再現確率統計量について、空間的に連続した分布を精度良く推定する極値統計解析手法を提案した。従来広く用いられる合田法では、地点ごとに最適な分布関数の形状母数が異なるため、隣接地点間で再現確率値が不連続となる課題があった。本研究ではこの問題を解消する解析法を構築し、三大湾を対象とした高潮推算結果に適用。従来手法との比較により、空間分布の滑らかさと推定精度の向上を確認した。気候変動下で強大化する台風リスク評価への活用が期待される。

国総研資料 第 1333 号

潮位偏差に対する再現確率統計量の空間分布推定のための極値統計解析手法
図-2.1 極値統計解析の流れ(合田法)

<関連情報>

【概   要】

近年の気候変動の影響により,日本付近の台風の強度は強まり,日本の南海上で猛烈な台風の存在頻度が増加すると予測されている. これに伴い,現在及び将来の気候条件下において発生する潮位偏差を極値統計解析により,確率的に評価する必要性が高まっている.  潮位偏差に対する極値統計解析においては,気象擾乱の移動経路,移動速度等の偶然的不確実性により,極値の抽出地点によって統計的変動性の影響を強く受けるため,再現確率統計量の空間分布を推定することが重要である. 実務における潮位偏差に対する極値統計解析手法としては,波浪データに対して一般的である,合田の分布関数への当てはめによる手法が適用されることが多い. この手法では,候補とする分布関数の形状母数の値が数種類に固定されているため,地点毎に最適合の分布関数を選定した場合,全地点で同種の分布関数(形状母数)が最適合であるとは限らず, 隣り合う地点で選定される分布関数(形状母数)が異なることで,再現確率統計量の空間分布が不連続となる場合がある.  本研究では,潮位偏差に対する再現確率統計量の空間分布を精度良く推定するための極値統計解析手法を提案した. また,三大湾を対象とした高潮推算結果を用いて極値統計解析を行い,一般的手法(合田法)による解析結果と比較することで,本研究の手法の有効性を検証した.

【担当研究室】
港湾・沿岸防災研究室

【執 筆 者】
成田裕也、本多和彦

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0905港湾及び空港
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