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長期間塩害環境下にあった高耐久コンクリートの物性評価に関する共同研究報告書~高耐久コンクリート暴露20年以上の調査結果~

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2025-05-01 土木研究所

国立研究開発法人土木研究所とプレストレスト・コンクリート建設業協会は、20年以上にわたり塩害環境下に曝露された高耐久コンクリートの物性評価に関する共同研究を実施しました。この研究では、水結合材比を低減させたコンクリートや、高炉スラグ微粉末などの産業副産物を活用したコンクリートの塩分浸透抵抗性を長期的に検証しました。その結果、これらのコンクリートは塩害に対する耐久性が高く、環境負荷の低減にも寄与することが確認されました。本研究成果は、塩害の影響を受けやすい地域におけるコンクリート構造物の設計・施工において、耐久性と環境配慮の両立を図る上で重要な知見となります。

長期間塩害環境下にあった高耐久コンクリートの物性評価に関する共同研究報告書~高耐久コンクリート暴露20年以上の調査結果~
図2-2-5 飛来塩分捕集器

<関連情報>

抄録

コンクリート構造物には種々の劣化メカニズムがあるが,特に塩害による鋼材腐食は,劣化の進行が速く,劣化した後の補修補強等が困難であることから,塩害の影響を受けることが想定される地域では特に配慮が必要である。水結合材比を低減させたコンクリートは塩害の浸透抵抗性に優れている。また,高炉スラグ微粉末など各種産業副産物を活用したコンクリートを有効利用することで,塩分浸透抵抗性を向上させる効果だけでなく,環境負荷低減も期待できる。  この共同研究では,水結合材比を低減させたコンクリートや混和材を活用したコンクリートを用いた場合の塩分浸透抵抗性等の物性について,20年以上長期の暴露試験により検証し,得られた試験結果をとりまとめた。

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