ODA(The Project for One Health Approach to Control of Neglected Tropical Diseaseswith Special Attention on Sand fly and Mosquito Borne Infections)
- 国名 トルコ
- 事業 技術協力
- 課題 保健医療
- 協力期間 2023年8月~2028年7月
プロジェクト紹介
トルコでは、地球温暖化に伴う生物の種類組成の変動により、地中海地域における節足動物媒介性感染症(ABDs)のベクター(媒介動物)の増加、ABDsの高浸淫国であるシリア、イラン、イラクからの約 350 万人の難民流入による感染地域の拡大が問題となっています。中でも、ABDsの一種であり、本事業の対象感染症であるリーシュマニア症は、トルコの全人口の約半分を占める4,000万人以上に感染リスクがあるとされておりABDs制御に向けた対策が喫緊の課題となっています。
本事業は、対象地域において、リーシュマニア症及びその他ABDs伝播サイクルの解明、リスクマップの作成、新規検出技術の確立、新規リザーバー及びベクター制御技術の実証等を行うことにより、リーシュマニア症及びその他ABDsの制御技術の開発を図ります。これをもってトルコにおける様々なABDsの制御の強化を目指します。
【上位目標】
様々な節足動物媒介性感染症(ABDs)の制御がトルコで強化される。指標:種々のABDs対策ガイドラインが 1 個以上作成・採用される。
【プロジェクト目標】
リーシュマニア症及びその他の ABDsの制御技術がトルコで開発される。
【成果】
成果 1
皮膚型/内臓型リーシュマニア症と種々の ABDsの伝播サイクルが解明される。
成果 2
全国の流行地域の分布を示したリスクマップが作成される。
成果 3
プロジェクトにより開発された新規検出技術が確立される。
成果 4
新規のリザーバー及びベクター制御手法の候補が実地調査に基づいた研究により実証される。
成果 5
ABDs関連の研究が、国家ガイドラインを改訂する中で、既存の科学的データを実証するために、合理化される。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)