ODA(The Project for Strengthening Capacity of Power System Operation)
- 国名 ヨルダン
- 事業 無償資金協力(贈与契約(G/A))
- 課題 資源・エネルギー
- 贈与契約(G/A)締結(供与期限) 2023年9月~
- 供与額 8.97億円
プロジェクト紹介
ヨルダンでは、化石燃料を周辺国からの輸入に頼っていますが、エネルギー安全保障の観点から再生可能エネルギー活用への転換を推進しています。そのため、発電設備容量に占める再生可能エネルギーの割合が急速に拡大し、出力と需給バランスの変動が要因となる停電が増加しています。このような状況を踏まえ、電力系統設備の整備を通じた、電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの更なる活用促進が課題となっています。
本事業は、電力系統の基幹変電所(アカバ、アンマンサウス及びアンマンイースト)において、保護リレー装置を信頼性・保守性に優れたデジタル・リレー装置に更新することにより、精度の高い系統事故の検出と保守点検の省力化を通じた電力系統運用の効率改善を図ります。これをもって電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの促進を目指します。
【事業の目的】
電力系統の基幹変電所(アカバ、アンマンサウス及びアンマンイースト)において、保護リレー装置を信頼性・保守性に優れたデジタル・リレー装置に更新することにより、精度の高い系統事故の検出と保守点検の省力化を通じた電力系統運用の効率改善を図り、もって電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの促進の後押しに寄与するもの。
【事業内容】
(ア)機材等の内容:
【機材】
アンマンサウス変電所:
400kV:送電線保護リレー、変圧器保護リレー、母線保護リレー、遮断器保護制御リレー 計 65 台
132kV:送電線保護リレー、母線保護リレー、変圧器保護リレー 計 34 台
アカバ変電所:
400kV:送電線保護リレー、変圧器保護リレー、母線保護リレー、遮断器保護制御リレー等 計 82 台
132kV:送電線保護リレー、母線保護リレー、変圧器保護リレー 計 38 台
アンマンイースト変電所:
400kV 送電線保護リレー 計 4 台
(本事業では日本企業の高性能なデジタルリレーを導入予定。)
(イ)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容:
詳細設計、入札補助、調達監理、据付に係る施工監理等。
(ウ)調達・施工方法:
機材については基本的に日本調達とし、日本又はヨルダンで調達困難な機材は第三国調達とする。施工にあたっては、現地に輸送し先方負担で評価試験及び据付を行う。なお同国までの輸送費は日本側で負担する。また、コンサルタントは試験評価及び全量据え付けまで施工監理を行う。
事業評価
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)