ODA(Dairy Development Project in Northern Province)
- 国名 スリランカ
- 協力期間 2019年3月〜2023年3月
- 事業 技術協力
- 課題 農業開発/農村開発
プロジェクトの紹介
スリランカにおいて酪農は、2017年の乳生産量が国内需要の45パーセント(約384万トン)で、多くを輸入に頼っていることから、生産性向上が優先課題です。中でも紛争の影響を受けた北部州の、特に貧困層の小規模農家にとって、総所得に占める畜産業の割合は高い状況です。しかし、酪農家の多くは僻地に点在し、小規模で粗放的な酪農を行うため乳量と品質が低く、また集乳環境にも課題があり、生乳買取価格は安価です。加えて、州内の公的機関では獣医・畜産技術者が不足し、僻地の酪農家は適切な指導が受けられない状況にあります。この協力では、同州5県において、獣医・畜産技術者の能力向上とともに、政府サービスが行き届かない地域では民間畜産技術者の育成を図ります。対象地域の酪農家が獣医・畜産技術指導を受けやすくなり、生産性が改善されることで、酪農の発展と生計向上に寄与します。
(出典:外務省ODAホームページ、JICA)